このページでは、必要な知識や方法など骨董品の鑑定に関する説明と、目利きになるための方法などを紹介します。
まず必要と思われるものに「美術鑑定士」という肩書があり、これは文字どおり美術品や骨董品などを見定める能力を必要とします。
試験などで取得するような認定資格ではないこともあり、学校で学ぶというよりも美術館や博物館、ギャラリーや骨董品で修行を積むことで知識とノウハウを身につけていくことになります。
美術鑑定といっても、対象は非常に多岐にわたるため、ほとんどの場合は得意分野もしくは対応可能分野があって、それらを鑑定することになります。
したがって、オールジャンルを取り扱っている骨董品店の場合、複数の美術鑑定士がいて、さまざまなジャンルのアイテムを鑑定できる体制をとるのが一般的です。
なお、あるジャンルに精通してキャリアを積んでいくと、裁判所から国選鑑定人として鑑定依頼を受けることがあります。これは、差し押さえ物件の評価額を算定したり、美術品詐欺の真贋判定をしたりするもので、業界内でも一定の評価を得ている証ともいえます。
実際に骨董品の鑑定を依頼すると、以下のことがわかります。
もちろん、作者不明もしくは無名の人の作品と鑑定されるケースもあり、そういった意味で骨董品としての評価が決まるので、買取サービスに持ち込む場合も査定額の予想がつけやすくなるでしょう。
また、名のある人物の作品もしくは所縁のある骨董品なのかどうか、その真贋もきちんと鑑定されます。骨董品の世界では贋作もよくあるものなので、物によっては容易に識別できないケースもあります。
それをきちんと鑑定できるのが信頼できる鑑定士。骨董品でもジャンルによって強い弱いがあるので、買取相談をする場合は専門家のいる店に任せるのが安心です。
なお、骨董品は古ければ価値が上がるとは限りません。大量に残っているものや、歴史的に価値のないものなら、かなり年数が経ったものでも高値がつかないことも多々あります。
鑑定を依頼するとして、最終的には現物を見てもらうことになると思いますが、電話鑑定やメールなどによる写真鑑定に対応しているところや、エリアによっては出張鑑定してくれるところもあります。