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【中国】書画

このページでは、メディアとしての紙を発明した中国から生まれた書画芸術に関する簡単な歴史や代表作品、買取に出す際の鑑定ポイントなどを紹介します。

竹や木に書かれた中国書画の古代史

中国書画の歴史を知るにあたっては、まず紙に文字を書くことがいつから始まったのかを知っておく必要があります。

文字を書き込むための紙が生まれたのは西暦102年、後漢時代の中国といわれています。書写しやすいように着色された紙で、これは蔡侯紙(さいこうし)と呼ばれています。

それ以前は、竹簡や木簡が書写材料として使われていましたが、場所をとるし重いしで、紙が普及するに連れて、これらはなくなっていったわけです。

なお、竹簡や木簡は歴史資料としてはいうまでもなく、書家にとっては古代書体の見本ともなる貴重なものでもあります。

紙によって生まれた中国書画の特徴

水墨画といえば、墨だけの濃淡やにじみ、ぼかしといった手法が大きくその表現や様式に影響をしています。これこそ、紙に書くことが広まったからこそ確立した文化ともいえるのです。

現代人から見れば、紙は細かな繊維が集まってできている素材で、水分が浸みていく構造であることも簡単に理解できます。

この構造があるから、墨汁の濃淡や筆の強弱によって、墨一色でも非常に多彩な表現が可能となったわけです。

中国書画は文字通り書と画が一体となった作品を生み出し、これらを書法水墨画と呼ぶようになります。この中国独自の表現方法は宣紙という独自の紙があってこそ完成されたアートといえそうです。

中国書画における書体とは

中国書画を知るには、書体に関する基礎知識も必要です。代表的なものは篆書(てんしょ)、隷書、草書、行書、楷書の5つで、この順番に完成されたといわれています。それぞれを簡単に説明しましょう。

篆書 紀元前5世紀の春秋時代にまず大篆が完成され、それを簡略化したものが小篆。小篆は秦の時代に李斯(りし)が完成したもので、現在篆書といった場合は小篆を意味します。
隷書 篆書がまだ象形文字の名残を感じさせるのに対して、現代でも使われている書体。秦から唐の時代にかけてできあがった書体で、後漢の八分(はっぷん)が代表格。
草書 速記を目的としたもので文字も省略して書かれます。平仮名の元になったともいわれています。
行書 行書は文字の一部が続き書きになっているものの、文字そのものの画数などは変わらない書体。
楷書 現代の書道などでは漢字の基本とされる書体。一画ごとに筆を紙から離して書きます。また、カタカナのもとにもなっています。

ここで、まず知っておかなければならない人物は「王羲之(おうぎし)」。”書聖”と謳われるこの人なくして、書の歴史は始まりません。

末子の「王献之(おうけんし)」とともに、後世に続く書の体系の基礎を築いたことで知られ、平安時代の日本でも書の手本として重用されています。もちろん、今でも書の手本として超定番となっています。

残念ながら、王羲之の真筆(本物の書)はすでに失われているとされ、それを手本とした後世の名書家の手蹟さえ、重要な文化財とみなされているほどです。

なお、それぞれの書体の中でも時代変遷や書家による違いがあり、時の政府によって標準書体も移り変わっています。

中国書画の代表作

中国書画の作家の中でも高価買取作家として知られる巨匠たちを一部紹介します。

斉白石(さいはくせき)

現代中国画の巨匠として知られ、晩年には中国共産党より「人民芸術家」の称号を与えられた斉白石。 国際的な評価も高く、中国駐在時代に外交官であった須磨弥吉郎が後援者になっており、日本人にも馴染みの深い作家です。

清代最後の文人と称された呉昌碩(ごしょうせき)から強い影響を受けていたという白石。

それでいて、自身は農民出身の木工であったため、文人の芸術と民間芸術が融合した独自の画風が大きな特徴です。彼の画風は、その題材より「紅花墨葉」と呼ばれています。

代表作

・借山図巻

・石門二十四景

40歳をすぎて、7年間で中国全土の名山、大河を巡った白石。また、名家の作品を実際に見ることでさらにその視野を広げました。その後、故郷に戻って詩書画印製作に打ち込み、その際に書き上げたものが上記の大作になります。

張大千(ちょうたいせん)

張大千は、近代画家史上の大家。近年のオークションでは記録的な高額で取引され、世界的にも高い評価を受けている作家です。 若い時より中国画の技法を学びました。日本にも19歳のときに留学しており、3年間染色を学んだ経歴を持っています。

花卉の描写を得意としており、特に連の花の画題は有名。画風は中国の伝統を強く感じさせながらも優雅なところが特徴です。水墨画については、潑墨(はつぼく)という技法を用いた作品で知られています。

代表作

・廬山図巻

・撥墨荷花図

「廬山図巻」は、台北国立故宮博物院が所蔵しています。 張大千の作品はオークションで高値が付くことでも有名で、メトロポリタン美術館に展示されたことのある「愛痕湖」は、1億80万元で落札。「桃花春」は、2億7,070万香港ドル(3,491万米ドル)で落札されています。

呉昌碩(ごしょうせき)

呉昌碩は清代最後の文人と称され、画家、書家、篆刻家として活躍。西洋紅を中国書画に取り入れ、その色を生かした花卉画を得意としていました。 後世に大きな影響を与えており、上でご紹介した斉白石も彼がおりなす芸術の信奉者です。

代表作

・牡丹水仙図

・梅花図

いずれの作品も西洋紅を使って花を描いています。気品があり、個性的な構図が特徴的です。

林風眠(りんふうみん)

現代画家であり、美術教育家である林風眠。幼い頃より絵画をたしなんでおり、19歳でパリに留学、パリ国立高等美術学校で西洋画を学んでいます。 林風眠は絵画の中欧融合を提唱したはじめての人物です。人物画、風景画、静物画などで多くの傑作を残しました。

代表作

・倚窗撨琴圖

中国画、西洋画のどちかららも影響がみられる、林風眠らしい作品です。

傅抱石(ふほうせき)

画家であり、篆刻家であり、美術史家でもある傅抱石。日本に留学し、現在の武蔵美術大学で東洋美術史学を学んでいます。 卓越した自然観察に定評があり、壮大な山水画は有名。その独特の画法は、「抱石皴(ほうせきしゅん)」と呼ばれています。

代表作

・黄河清

建設現場を描いたこの作品からは、新しい国づくりにむける熱が感じられます。繊細でありながら力強い、傅抱石の代表作です。

黄賓虹(こうひんこう)

中国の近代山水画家。中国各地を遊歴し、山河を写生して作品を描きました。中国の代表的な景勝地である黄山と、大きく美しい川・新安江(しんあんこう)の景色を特別愛したと言われています。 濃い水墨と鮮やかな色彩の組み合わせが特徴的です。

代表作

・雨過図

・西湖棲霞図

墨一色をさまざまな色彩に使い分けた優美な作品です。

黄冑(こうちゅう)

近代中国の画家です。日中戦争勃発後、人民解放軍に加わり、少数民族を写生しました。そして中国建設後には展覧会で評価され、たくさんの賞を受賞。 得意なモチーフは、ロバやラクダなど。辺境の地域を描いた作品が有名です。

代表作

・喀什噶爾人物

黄冑が得意とした辺境の民の姿を描いた作品です。

v呉作人(ごさくじん)

若いときにヨーロッパへ留学した呉作人。パリ高等美術学校にて洋画を学び、校内の油絵大会も入学2年目にして金賞を受賞するなど、すぐに頭角を現しました。 その後は、洋画と中国画を融合させた作品の技術を磨き、世界的にも高く評価されています

代表作

・齐白石像

・漠上所見

代表作には中国画が多いですが、作品のモチーフは洋画を彷彿とさせるものがあります。優れた動物画が多いです

李可染(りかせん)

幼少の時より画を学んでいた李可染。国立西湖芸術研究院に在籍していた時には、現代画家であり、美術教育家である林風眠に師事しました。 山水、人物、牛の絵を得意としており、自分の画室(アトリエ)を「師牛堂」称しています。

代表作

・万山红遍

・漓江山水天下无

いずれも李可染ならではの独特な発想、構図が際立つ作品です。

中国書画の買取時の鑑定におけるチェックポイント

中国書画の査定で重要となるのは、箱と署名、そして鑑定書です。署名の有無は絵画全般にいえますが、中国書画の場合は箱の有無がとても重視される点が他ジャンルの絵画とは少々違う点かもしれません。

中国書画は歴史も古く、時の国や政府も大きく変動してきたため、古美術品もその出自をきちんと調べるのは容易ではありません。

また、現代作家の作品でも贋作や工芸印刷品が相当数流通しているのも中国美術の難しいところ。きちんとした鑑定ができる骨董品店なら安心できますが、多ジャンルと比べて専門家が在籍していないところは避けた方がいいと思います。

中国美術の買取りが得意な骨董品店

本郷美術骨董館

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所在地: 東京都文京区本郷5-25-17 本郷美術ビル2F
アクセス: 地下鉄丸の内線・大江戸線「本郷三丁目」駅から徒歩5分
営業時間: (月~土)10:00~19:00
(日)10:00~17:00

北は北海道から南は九州まで、全国の直営店で買取に対応しています。店舗までが遠い人も、出張や宅配、写真での鑑定に対応しているので、心配はいりません。もちろん店頭でも買取りをしています。

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